なにもかも不思議で新しいコレ。
昨年の来日時にリッチさんが削った1本。エムズのクルー、アマネのリクエスト(っても、要は高速飛び板)を元にゼロからデザインしました。
山王ファクトリーの忙しさでずっと遅れていた製作が終わり、いよいよ近いうちにアマネとサーフになるでしょう。
まずはブランクス。
以前にも紹介した、"VARIAL"はウレタンでもスタイロでもない新しいフォーム。
しなやかでとても強い、ストリンガー要らず。
しかもポリエステルレジンでもエポキシレジンでも、テックインフォではどちらでも巻けるという話でしたが私たちはちょっとした事前テストの結果、明らかにエポキシレジンが適正ということでエポキシで巻きました。
とても強度の高いフォームということですがグラスの番手はごく普通のチョイスで巻いて、巻き上がり・仕上がりはウレタンの軽量コンビネーションと同等の重さ、というのが印象です。
リッチはデザインにあたって時間をかけて素材から受けるフィーリングを吟味していましが、やはり強度としなやかさを感じたようで、リクエストに対してデザインしたのがこのシェイプ。
斬新なノーズデザインもとにかく、薄べったい板ならもう1本入っちゃうんじゃないの?、ってくらいのどでかいシングルコンケーブに驚きます。
もしやこれ、離陸マシーンか?
そして、これはこの板の話になると最初からリッチが言っていたんですが、キールフィンです。
このキール、これがまたすごく面白い過程でできたテンプレートなんです。
このフィンについてはライディング・リポートが届いてからあらためて紹介しますね。
とにかくこれほど予想も想像も寄せ付けない板は久しぶりに見ましたが、リポートが楽しみです。