12月2日のトピックスで紹介した、PAVEL KLINKER CHANNELのリペアーが上がりました。
その記事中でも書いたように、チャンネルの切り替わりぎわのとてもやっかいな部位を岩にヒットしてグラスファイバーがひどく割れてしまったというケース。
ヒットした相手が岩のような硬くて鋭いものの場合、表面的なキズの様子よりも内部のフォーム部には深いダメージが及んでいることが多いのです。
そういう難しい部位とカラー、ダメージのやっかい度なども今回我々ファクトリーの技術力を見ていただくのにはむしろ好都合と考えてこのケースを取り上げてみました。
もちろんこの板のオーナーさんにとってはとてもがっかりなクラッシュですが、それがこのように修復されれば気分も持ち直していただけるはずです。
岩にヒットしたその瞬間はグラスファイバーの表面が割れるだけでなく、内部のフォームにはその衝撃に応じた変形がおこります。
ファイバーそのものは表面が割れるものの、およその形状は元のカタチに戻ったケースですね。
さて、やはりフォームは変形に耐えられずある程度の深さまで凹んでしまっていたので、その凹みの分はカラーレジンとグラスで埋める必要があります。
その際のカラーも透明顔料ではキズ内部の荒れが見えてしまい痛々しいので、巻きのティントレジンとは変えて色相をできるだけ合わせた不透明顔料を選択しました。
もちろんレイヤーを重ねてその周辺までグラスをオーバーラップさせてありますが、それらの何段階かのレジン処理とグラス処理、仕上げのレジンなどの部分処理などをすべて含めてこのサーフェイスで仕上がりました。
作業前の予告で書いた通り、これが普通に本気のサーフィン屋のリペアーです。
どんなサーフボードでもお引き受けします。
ぜひご相談くださいね。