リッチ・パベルが引き起こしたトラッカー・ムーブメントは、2014来日シェイプの際にもそれをキャッチした日本のサーファー達からのカスタムオーダーを集めました。
感性とセンスの鋭いサーファー達、それは世界中同じです。
世界中をデザインツアーするリッチのトラッカー・デザインにいち早く反応したのは、画を欲しがるメディアに注目されて追いかけられるアイコニックなフリーサーファー達でした。
彼らのプライベート・クイーバーにレーストラッカーが見られます。
そしてリッチは2014来日シェイプの段階で、レーストラッカー・デザインの発展性を示していきました。
それはオリジナルのミッドレンジから飛び出して、より短い5'台や6'台にも展開し、ボトム・コンツアーとコンケーブにもバリエーションを確立しながらリッチ得意のクアッド・フィンセットアップを持つ、ラウンドピン・クアッドも完成させました。
ベースとなるシングルフィンのレーストラッカーは単にスーパーフレッシュなマニューバー性の高い新しいシングルフィン・ボードというだけでなく、良い波になるほどターンの回転弧に強烈なスピードと積極性を持つ生き物のような性格を現します。
それはターンやラインの大きい小さいにかかわらず乗り手を興奮させてくれるフィーリングです。
ラウンドピン・クアッドはそのレーストラッカーのキャラクターをもとにプラス、ポケットやパフォーマンス・セクションでのクイックなマニューバーを求めるサーファーの指向に応えるデザインです。
どうでしょうコレ、アウトラインからして、わくわくするようなクイズを突きつけられたようなものです。
ボトムに仕込まれた複雑に変化するコンケーブとコンツアー、さらによく見ていくと難解なロッカー・プロフィールとそれを気がつかせないくらいにナチュラルなフォイルはとんでもないクイズです。
でもね、わたしたちはこのクイズ、頑張って解く必要はないんです。
これで波乗りしたサーファーをちゃんと導いてくれます。
最高って、実はシンプルです。