3号機発進、ダーククリスタル探検隊
2014.07.25

昨年2月にオーダーしておいたこの板、先日届いた後ちょいと出番待ちしていましたが、よせばいいんだがよりによって昨日のどうでも無い波で下ろしちゃった。

というのはみなさん誰でも経験があるはずで、新しい板、いい波まで待って下ろそうと思えば思うほど待ちが長くなって我慢できずに、どうってことの波をやっちゃう、と。

でもそれも悪くないもんで、あんまりひどい波は勘弁してもらうとして、最初がどうってことのない波ならそれはそれで発見やら面白い所が見つかるもんです。

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波、セットはよく言えば胸くらいの、ブレイクは中の下。
あとは腹くらいの、フェイスにシェイプの無い波。
風、ゆるーいあまり気になるほどでもないオンショア。
ってのが、コンディションでした。

ところで私のこのダーククリスタル3号機、マニーのアイデアでこの手の場合やや長さのあるものを好むなかではやや短めの面白い実験機ということで、長さの6'2"はそれでも余裕として、アウトラインを5'3"のダブルレインボーの一つに用いたものからそのままスケールアップすることで、そのカーブのバランスを6'2"にハメちゃおうぜ、と。

ということはつまり、長さに対して幅はどえらく広くなるわけで、しかも6'2"という長さの割りにえらく回転したがるアウトラインが出来上がるはずということになります。

ここで気をつけなきゃいけないのは、マニーならマニーがカタチに普通にほどこすその範囲というのはバランスの範囲なので、それを大きくはみ出したデザインを実行するにはやはりどこかに極端な結果が現れることがあるんですね。

もちろんそれがおおよそ誰でも笑って楽しめるようなデザインになることもあるし、その極端なキャラがすごい暴れん坊みたいなことなんかもあるワケです。
例えばですよ、例えば。

こういうのは場合によってはくじ引きみたいなもんで、それを依頼する側にそれを受け入れる責任が生じますな。で、それで良くって、それが面白い。

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マニーはカスタムオーダーのそのリクエストや乗り手の傾向などによっては、すでにダーククリスタルとダブルレインボーのクロスオーバー化バージョンみたいのも試していて、つまりこの3号機には全然違うアプローチでそれを試しました。

で、昨日の波は上でお話しした通り、サーフする私の方は例によってパドルや波のキャッチの板のポジションを探しながら、ダラダラしているうちに潮が引いてきてとなりにブレイクが出てきたのでそこでやっといくつか発見。

ダーククリスタル、とにかく、セミフィンレスです。
この場合のセミフィンレスというのは、つまりちいちゃいフィンが付いてるけど波乗りの感触と滑走はフィンレスですよー、と思っていただきたい。

ところが普通のサーフボード並みにターンできますよ、と。

てきとーにそれらしいカタチにちっちゃいフィンを付ければこうなるか?、というとその答えはまったくノーです。

ダーククリスタルがその機能性を身につけたのは物理的にも科学的にもまったくちゃんとしたワケがあります(物理も科学もパー助ですが)。

とにかくダーククリスタル、普通にターンすれば普通のドライブの後ろにドラッグフリーな滑走がオマケで付いてくるので、ひとつのターンのスピードが速いだけでなくその先にまで伸びます。

しかも例えばシェイプのあるフェイスのラインにセットするだけでもまるでアライアのような滑走があり、それが上半分スープみたいな所でも不思議に抜けていきますよ。

ダーククリスタル事情的には、今の所の傾向として、6を切るような短めサイズではその滑走キャラとトリッキーなマニューバー性のコンボを、私のように6台後半から7界隈だったら動きも良しもちろん、とにかくそのターンと滑走力を楽しむという流れです。

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そこにこの3号機のデザインは元アイデアの結果から出てきた、板のボリュームはそのままスピードと勢い。
驚いたのが回転性です。

ここにはものすごく面白いキャラが潜んでいました!
しかもマニーの提案で普通はダーククリスタルにはないフィンセットアップ、ミニ・クアッドセット。

これはいつもの2つのミニフィンでの使用はもちろん、ミニフィン+ミニキールをトレーラーにしたクアッドの両方のセッティング。

とりあえず初日、クアッド。
このセットと2本ミニフィンでは回転性のキャラがかなり違うぞってのも容易に想像できる動きでした。

これでまた、みなさんのオーダーに役立てていただける情報が増えましたよ。
ご相談・カスタムオーダー、お待ちしています。