Fantastic Acid-VELZY, 9'8" Malibu Chip

商品の説明

現代サーフボードデザインのルーツ、マリブ・チップ(単にチップとも呼びます)をトリスタン・モースが飛び抜けたデザイン力と技をもって今に送り出すモデル。

トリスタン・モースは自身のブランド、ファンタスティック・アシッドにおいてディスプレイスメント・ハル専業に特化したデザイン&シェイプと自らグラッシングします。
一方で同じく自身のファクトリー、アトランティック・バイブレーションを主宰、グラッサーとして世界でもトップレベルと評価されて地元フランスはもちろん、カリフォルニア・ニューヨーク・ハワイ・オーストラリア各地を巡り、日本へは彼自身の希望もあって1年に一度の来日製作をしています。

トリスタンは30代後半という年齢でありながらすでに25年に届こうとするサーフボードビルディングのキャリアを持ち、サーフボード史を網羅する研究家でもあります。
彼の研究対象になるサーフボードデザインは多岐に渡り、マリブ・チップも数年前から取り組んでいます。

チップのオリジナル時代は1940年代から50年代初め頃。ちなみにそれ以前は、プランク・ホットカール・クックボックスなどのプリミティブなデザインのサーフボードが混合していた時代。
そのチップ時代は(もちろん他にも色々なアイデアのボードがありつつ)サーフボードらしいサーフボードは、おおよそチップあるいはその派生デザイン時代であったと言えます。

その時代の次の改革は50年代半ばにデイル・ベルジーが生み出したピッグ。
ピッグによってターンがマニューバーに発展し、サーフィンにマニューバーがもたらされるきっかけになりました。

ですからチップは、いわばビフォー・マニューバー、つまり波をキャッチし必要なターンと純粋な滑走を楽しむ原点的波乗りのルーツデザイン。

トリスタンが今なぜマリブ・チップを復活させるか?
それは単にレトロスペクティブな視点とデザインの提案ではなく、チップを深く研究しそのデザインエレメントを磨いて再生することで、作り出すチップが乗り手にそのようなサーフィンのマインドをサーファーと共有し、チップで波乗りすることでそのサーフィンを提供することを目指しています。

そしてサーフボードデザインの歴史を見渡せばマリブ・チップはディスプレイスメント・ハルのルーツでもあるから。

ですから、古くて乗りにくいサーフボードではなく、誰でも容易に波をキャッチし、それは誰にでも記憶にある原点の感覚、さらにサーファーが波のラインに板を運べばどこまでも滑っていくような高速滑走。

当然、デザイン・シェイプの基本は現在供給されているカタログモデルのブランクスたちではロッカーの成り立ちが違うことで、このモデルのためのロッカープロファイルに合わせてスペシャルブランクスをカスタムオーダーすることから始めます。

すでに数年前から製作を積み上げているチップのサーフィンは、昨年来日時のイベントでご覧いただいた映像作品でも見ることができます。
それはある意味とてもロマンティックなサーフィンの一面。
同時にサーフィンにまつわるマーケティングや流行り廃りとは遠くにあるもの。

この1本は、想像上のメモリーやイメージからニュアンスを探して呼び出したグリーンのピグメント。
マリブチップの時代にすでに別格と評価されたVELZY CHIPとのコラボレーションです。

トリスタンお手製のマンゴーウッドをコアにして、VELZY CHIPに与えられたフィンテンプレートで作り出したウッドフィン。

ロゴラミネートはVELZYのヒストリーでも最古のデザインを復刻し、トリスタンの愛する書籍から抜き出したページの一部を切り出してサインを施しています。

トリスタン・モース自身によるカラー・ラミネーションと山王グラッシングの超ハイクオリティ。

9'8" x 23" x 3 1/8" トリスタン・モース・シェイプ&カラーラミネーション/山王グラス
¥385、000(税別)・¥423、500(税込)

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