PAVEL, 11'8" Double Rascal

商品の説明

12フッター・レンジに属するパベル・ビッグボード フィッシュの頂点を極めたリッチ・パベルの最大サイズのデザインです。

最大クラスのこのビッグボードの操作性とターンを飛躍的にサポートするバックフット・チャインという強力なデザインを持ち、ラージなフィッシュテールとデュアルフィン。

さて、そのような骨格をベースにこのモデル。ダブルラスカルの特長になるデザインを紹介します。

レールは基本的にソフトなフォイルで(後でお話しするボトムデザインと密接なワケがあります)、テールに向かいながらピークがボトム側に下がっていく自然なものです。そしてそのフォイルは波のフェイスに出入りするボード中心部前後のパートでは特に滑らかで過敏さを除いた見事な形状。
当然ながらレールはすでにボトムの始まりでもありますが、ボトムはノーズからボードの2/3ほどまではハルにも通じるディスプレイスメント志向の形状で、そこから後方にはダブルコンケーブとその外側に、もう一つこの板の最大の特徴であるバックフット・チャインが配されるデザインへと移り変わります。

そのハルは穏やかで大きなカーブにされていて、それはこのビッグボードのロール方向の操作に滑らかさと扱いやすさを与えて、気難しさがまったく無いばかりかレール操作の起動をやさしくしています。

ターンの軌道のその後、ターン操作のピークからリリースに向けてはボード後方への加重移動と協調して後ろ足はターン孤の外側に向かう押し出し動作を組み合わせます。
その時、バックフット・チャインは素晴らしい働きをします。

主なビッグボードではターン時にピッチを大きく使う、つまり明確にテールを沈めるタイプの動きで、"操作としては"ピボットに近いアプローチです。
ダブルラスカルは、テールを沈める動き・意識をそれほど強く必要としません。つまり簡単に言うと、板の前をどっこいしょと抜いて、その後回してまた走らせるという3分割的な動き・操作のコントラストではなく、前の荷重を適度に抜きながら同時にごく自然に後ろ足を押し出す、という違いです。

その円弧の軌道上に起きるテールの横方向の膨らみを後ろ足の軽い力で得られると同時に、チャイン外側パネルに施されたコンケーブによって軌道をホールドしながらラインをドライブするターンです。
これはビッグボードにとっては革新的なサーフデザインで、でっかい"長さの速さ"に同居する作法の壁を取り払ったとも言えます。
おまけに回すための動作中の減速を最小限にして、さらにドライブを加えています。

で、これはあくまでチャインであって、単なるコンケーブを挟んで追加された外側のコンケーブではありません。
というのは、ボード前半のハルが変化するにあたってハル外側の、つまりアンダーレールでもあるパートを引き取ったチャイン外側のフェイズの的を得た面角とレールロッカーとの創成が成って初めてチャインが働いて、それにプラスのコンケーブ。

ひとことで言えば、乗りやすい!

そしてだからこその、デュアルフィン。
このデカさにして本当のフィッシュだから、フィッシュの基本である2つのポイントテールにそれぞれのシングルフィンは理。
今日のここではお見せしていないけれど、そのフィンはおそらくみなさんの想像するよりも小さい。限りなくロードラッグは、常にリッチのマジック。
そしてこのフィンにも意思のあるフレックスパターンでもって、フレックスが仕込んであります。

カタチ(ここでは、アウトライン)はカタチ、ロッカーはロッカー、ボトムはボトム、って別々に考えるんじゃなくて、板という立体を全部まとめてイメージから描いてデザインします、それをリッチのシェイプです。

この希少な板をたった2本だけ製作するためにアウトライン・ロッカー・フォイル・ボトムデザインと角部のバランスをピクチャして、リッチが選び出したサイズ(12クラスとしての)は、11'8"と11'9"。

こちらの1本はどちらも抑制した2色のグリーン・ティントで、ボトムとデッキのインセットをコンボ。
フィンはボトムと同色で、しかもあえてピグメントのワンオフ。
フィンカラーがさらにデッキのレンジンピンラインにも。

このクラスの国内での製作は現実的にほぼ不可能に近い環境になりましたので、大変希少で貴重な1本です。
ショップでご覧いただきたい板ですが、遠方の方はまずは電話でご質問・お問合せをぜひどうぞ!

11'8" x 23 3/4" x 3 3/4" リッチ・パベル・シェイプ/山王グラッシング
¥560、000(税別)・¥616、000(税込)

ご購入方法はこちらの通販についてをご覧ください。 ご質問・ご相談、カスタムオーダー・ご注文などは、こちらのアドレスからお問い合わせください。